今日から使えるVSCode×生成AI×MCP

プログラミング知識不要で次世代業務効率化!

📋 講座概要

⏰ 時間: 1時間~2時間程度
👥 対象:

  • 生成AIを利用した業務効率化に興味がある人
  • プログラミングは苦手だけど生成AIに興味がある人
  • 生成AIによるMCP連携を始めてみたい人

🎯 目標: 自分の仕事にVSCodex生成AIを取り入れてみよう!

ハンズオン目次

  1. 生成AIの動向
  2. 生成AI活用の基礎
  3. 月報自動作成システム
  4. MCP活用による業務連携
  5. 実践ワークショップ

✨ 期待できる成果

  • 業務効率化の新しいアプローチを習得
  • AIツールを使った実践的なスキル獲得
  • 実際の業務に活かせる具体的なノウハウ

Chapter 1

生成AI時代の最新動向 📊

1-1. なぜ今VSCode×生成AIなのか?

🚀 新時代の到来

  • エンジニア以外でも使える時代の到来
  • 業務効率化の新しいアプローチ

💡 変化のポイント

  • 自然言語での指示が可能
  • 生成AIとテキストコンテンツ
  • ツール連携の自動化

1-2. 今日学ぶツール紹介

🛠️ 三種の神器

ツール 役割 効果
VSCode 万能エディタとしての活用 統合環境で効率UP
生成AI 文章・コード生成の相棒 自動化で時短実現
MCP 生成AIを利用し、テキスト以外の用途で実行 システム間連携

1-3. VSCodeと生成AI

📅 2024年:生成AI拡張機能の登場

  • 生成AIはテキストベースであり、コード生成と相性がよい

    • プログラミングコードもマークダウンも全部テキスト!
    • AIが得意な「文章生成」がそのまま「コード生成」になる
  • モデルの性能が高くなる。コストが下がることで、より浸透していった

    • GPT-4、Claude、Geminiなどの高性能モデルが普及
    • APIコストが下がって個人でも気軽に使えるように

2024年:人間がドライバー、生成AIが補助

🚗 人間が主導権を握る時代

  • 開発者がコードの設計、判断、デバッグを主に行う。
  • 生成AIは、人間のコーディング作業を補助するツール。

🛠️ 生成AIの主な役割

  • コード補完: 入力中のコードやパターンを予測。
  • 関数提案: コメントや関数名からコードスニペットを生成。
  • リファクタリング支援: 既存コードの改善提案。

2025年:生成AIがドライバー、人間が補助

🤖 AIが主導権を握る時代

  • 生成AIが、より大規模なコード生成や設計を主導。
  • 開発者は、AIが生成したコードの検証、修正、方向修正が中心。

🚀 生成AIの進化した役割

  • 大規模コードブロック生成: 複雑なロジックや複数ファイルにわたるコードを生成。
  • 仕様からのアプリケーション骨格生成: 高レベルな要件からプロジェクトの基本構造を自動生成。
  • バグの自動修正と最適化: バグレポートから自律的に修正案を提示・実行。
  • 高度なコードレビュー: コードベース全体の整合性や設計原則に基づいた提案。

結論:AIとの協業深化

🤝 開発スタイルの変化

  • 2024年: 生成AIは「副操縦士」として人間の指示でコードを生成。
  • 2025年: 生成AIは「主操縦士」としてコードを生成し、人間は「管制官」としてレビュー・指示。

💡 求められるスキル

  • 開発者は、AIが生成したコードを評価し、品質を保証する戦略的な視点がより重要になる。

1-4. 2025年の進化:MCP時代

  • 生成AIに権限を持たせる

    • テキストの読み書きだけでなく、OS処理そのものの権限を移譲
    • ファイル操作、コマンド操作など、あらゆるものが生成AIから操作可能
  • MCPによってAIの能力が爆発的に拡張

    • テキスト生成だけでなく、システム連携が可能に
    • Jira、Git、データベースなど外部ツールとの自動連携

💫 2025年の革新

  • テキストファイルをベースとして、幅広い使い方が可能に
  • エンジニア以外でもVSCodeを使い始める人が急増
  • 業務効率化の新次元へ突入

Chapter 2

生成AI活用の基礎 ⚙️

2-1. 環境の仕組み理解 📖

📚 内部的な仕組み

  • VSCodeの拡張機能がどう連携しているか
  • 生成AIツールとの接続の仕組み

生成AIを利用したテキスト編集

sequenceDiagram
    actor User as 👤 ユーザー
    participant VSCode as 📝 VSCode
    participant Plugin as 🔌 拡張機能(roo cline等)
    participant API as 🌐 生成AI API(ChatGPT)

    User->>VSCode: コード編集・チャット入力
    VSCode->>Plugin: 実行
    Plugin->>API: プロンプト送信(コード + 指示)
    API->>Plugin: 生成結果返却(コード)
    Plugin->>VSCode: エディタに自動挿入
    VSCode->>User: 生成コードを表示

2-2. Roo Codeの使い方 🎯

🎬 【実演】生成AIの力を体験

  • 生成AIとの対話でできること
  • 文章作成・要約・翻訳の実践
  • 業務での活用シーン紹介

💼 活用例

  • 📝 議事録の自動要約
  • 📧 メール文章の自動生成
  • 🌐 会議資料の作成
  • 📊 データ分析支援

あいさつしてみよう

要約してみよう

下記サイトの要約教えて

MCP fetch

https://blog.samaltman.com/the-gentle-singularity

メール本文を作ってみよう

✉️ シーン:顧客からの納期問い合わせ

プロンプト例:

# 指示
返信メール作成しろ。納期は7月中旬頃。
入荷状況によってもう1ヶ月延びる可能性あり。
テキストファイルとして書き出せ。


# メール本文
件名:【問い合わせ】注文した商品の納期について
株式会社〇〇 御中
お世話になっております。
6月20日に注文いたしました製品(製品番号: XYZ-123)について、現在の納期はいつ頃になりますでしょうか。

山田太郎

チャットインターフェースとの違い

🤔 一般的なチャットAIとの比較

通常のチャットインターフェース

  • 基本的には「対話のみ」
  • テキストベースでの質問・回答
  • 結果をコピー&ペーストで利用

VSCode + 生成AI連携の優位性

  • ファイル操作の自動化:直接ローカルファイルを読み書き
  • MCP連携:外部サービスとの統合
  • コード生成・修正:プロジェクト全体を理解した実装
  • ワークフロー自動化:複数の作業を一連の流れで実行

例えば・・・

🚀 実際の活用例

  • WEBページ要約 → 資料作成:サイト情報を自動取得し、Markdownで整形
  • 問い合わせメール → FAQ更新:顧客の質問をもとに知識ベースを充実
  • Jiraチケット → 進捗レポート:プロジェクト状況を自動集計・可視化
  • コードレビュー → 内容実装:既存コードを解析し、品質向上とバグ修正を実行
  • 会議メモ → 次回会議アジェンダ作成:議事録を分析し、次回の議論ポイントを自動生成

Chapter 3

営業報告レポートの作成 📈

ステップ1: 生成AIでデータ分析

VSCodeと生成AIを組み合わせることで、強力なツールへ!

🔍 データ分析の実践

  • 手元にある売上データ(sales_data.csv)を生成AIに読み込ませる
  • 内容を分析させる
  • 分析結果をレポートへ

やってみよう:データ分析

# 指示
あなたはデータ分析担当者です。
以下内容を分析し、2024/06月度レポートを作成しろ。
マークダウンでファイル保存しろ。

## 作業フォルダ
`sales_report`

## 売上実績データ
`sales_summary.csv`

## 売上予算データ
`sales_target.csv`

## レポートファイル名
`2024年6月度売上レポート.md`

## 分析内容
- 売上トレンド分析
- 前月比較
- KPI達成状況
- 来月の予測
- 区エリア単位での動向

ステップ2: グラフ自動生成

📈 ビジュアル化の自動化

  • 分析結果をもとに生成AIがグラフを自動作成
  • 売上推移、KPI推移、比較チャートなどを生成

📋 生成可能なグラフ

  • 📊 棒グラフ
  • 📈 線グラフ
  • 🥧 円グラフ
  • 📉 比較チャート

やってみよう:グラフ作成

# 指示
あなたはデータ分析担当者です。
2024年6月度売上レポートを読み込め。
上記内容をもとに、レポートで利用するグラフを複数作って保存して

## 作業フォルダ
`sales_report`

## Todo
* `2024年6月度売上レポート.md`の読み込み
* `sales_summary.csv`の読み込み
* `sales_target.csv`の読み込み

## 利用ライブラリ
Python matplotlib

## 利用フォント
インストール済
import matplotlib.pyplot as plt
import matplotlib_fontja

seaborn利用時以下のように、フォント上書き後にmatplotlib_fontja.japanize()を実行してください。

sns.set_theme()
matplotlib_fontja.japanize()

ステップ3: Marpでスライド作成

🎨 プレゼン資料の完成

  • 分析結果とグラフを組み合わせてMarpスライドを作成

✨ 完成イメージ

  • 自動生成された分析結果
  • 美しいグラフとチャート
  • プロフェッショナルなデザイン

やってみよう:marpスライド作成

# 指示
あなたはデータ分析担当者です。
2024年6月度売上レポートを読み込め。
上記内容をもとに、marpスライドを作成して。
グラフ画像も用意してあるので、スライドに含めて。

## 資料のターゲット

営業部門の部長
月次定例報告で利用

## 作業フォルダ
`sales_report`

## Todo
* `2024年6月度売上レポート.md`の読み込み、結果を確認する
* グラフ画像ファイルの確認し、どこで利用するか検討する
* marpスライド作成

## 利用ライブラリ
marp

### marp指示
* footer不要
* 見やすさ重視のため、画像は別スライドで表示。テキストと混在させないこと。

Chapter 3まとめ

VSCodeと組み合わせることで、チャットインターフェースを超えた効率化!

🎯 実現したこと

データ分析の自動化

  • CSV解析 → 自動でトレンド分析
  • レポート生成 → 構造化されたマークダウン形式
  • 予測分析 → 来月の売上予測まで自動算出

ビジュアル化の効率化

  • グラフ自動生成 → matplotlib + 日本語フォント対応
  • 複数チャート → 棒グラフ、線グラフ、円グラフを一括作成

プレゼン資料の完成

  • Marpスライド → 営業部長向けの報告資料
  • 実用性重視 → 月次定例報告ですぐ使える形

Chapter 3まとめ(続き)

💡 従来との違い

従来の方法 VSCode + 生成AI
Excel手作業 → 数時間 自動分析 → 数分
グラフ手作業 → 30分 Python自動生成 → 数秒
PowerPoint手作業 → 1時間 Marpスライド → 瞬時

🚀 効果

  • 作業時間90%削減
  • 品質の標準化
  • 人的ミスの削減
  • 継続的改善の仕組み化

✨ ポイント

チャットだけじゃない!VSCodeならではの強力な連携

Chapter 4

MCPの解説 🔗

4-1. MCPとは? 📖

🧠 【講義】MCPの理解

  • Model Context Protocolの基本概念
  • 生成AIとMCPの関係:AIの能力をツール連携で拡張
  • 導入のメリットと事例

MCPの基本概念

一言でいうなら・・・・

生成AIが自分で考えて、APIを呼び出す機能

✨ 従来:人間がAPIを呼び出し、結果を生成AIに渡す
✨ MCP:生成AIが必要に応じて自動でAPIを呼び出す
✨ 結果:より自然で効率的な対話が可能に!

やさしいMCP入門
https://speakerdeck.com/minorun365/yasasiimcpru-men

MCPの基本的な使い方例:ファイル書き込み

1. MCPツールの準備

生成AIにfile_writeというMCPツールを用意

2. システムプロンプトの設定

お前は**file_write**を使えるのだ!

3. 実際の実行例

  • ユーザー:「ファイルを作成して!」
  • 生成AI:「ならfile_write機能使うね!」
  • 生成AI:ファイル作成完了!

MCPの仕組み(図解)

graph LR
    A[ユーザー] -->|「ファイルを作成して!」| B[生成AI]
    B -->|考える 🤔| C[file_write MCP]
    C --> D[ファイルシステム]
    D -->|ファイル作成完了| E[作成されたファイル]
    E -->|結果報告| B
    B -->|「作成したよ!」| A
    
    subgraph MCP["MCP (Model Context Protocol)"]
        F[お前はfile_writeを使える!]
        C
    end
    
    style B fill:#4fc3f7,color:#ffffff
    style C fill:#66bb6a
    style D fill:#ffb74d,color:#ffffff
    style MCP fill:#bdbdbd

生成AIを利用したMCP実行例:JIRA

sequenceDiagram
    participant User as 👤 ユーザー
    participant VSCode as 📝 VSCode
    participant API as 🌐 生成AI API(ChatGPT)
    participant MCP as 🔌 MCP Server
    participant Jira as 📋 Jira API

    User->>VSCode: 「ログイン機能のバグ修正チケットを作成して」

    Note over User,VSCode: 自然言語での指示から自動でJiraチケット作成
    VSCode->>API: 実行
    
    Note over API: 「チケット作成」「Jira」などのキーワードから必要なMCPを自動選択
    API->>API: プロンプトから利用するMCPを判定    

    API->>API: チケット内容を構造化
(summary, description, issue_type等) API->>MCP: Jiraチケット作成要求
(project_key, summary, description) MCP->>Jira: REST API呼び出し
(POST /issue) Jira->>MCP: 作成結果返却
(issue_key: PROJ-124) MCP->>API: 作成完了情報を転送 API->>VSCode: 「PROJ-124を作成しました」
チケット詳細も表示 VSCode->>User: 作成完了を表示

MCP設定例

mcpserversを定義することで、生成AIが対象のMCPを呼び出せるようになる

GitHub MCP Server
https://github.com/modelcontextprotocol/servers-archived/tree/main/src/github

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-github"
      ],
      "env": {
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_TOKEN>"
      }
    }
  }
}

Chapter 5

実践ワークショップ 🛠️

やってみよう

🚀 【ハンズオン】総合演習

これまで実践した内容を踏まえて、一連の作業に生成AIを取り込んでみよう!

目標

売上データCSVを読み込んで、簡単なランディングページを作成してください

手順

  • 生成AIでランディングページ実装計画を作成
  • 生成AIでJIRAにチケット登録
  • 生成AIでランディングページ作成
  • 生成AIでgit commit

Step 1: 生成AIで実装計画作成 🤖

プロンプト例:

# 指示
売上データCSVを読み込んで表示するランディングページの実装計画を作って。
実装はせず計画のみ考えろ。モック利用のため、シンプルな作りにしろ。
計画をマークダウンで出力しろ。

# 作業フォルダ
`sales_report`

# 出力ファイル
`ランディングページ計画.md`

# 内容
ランディングページとして、HTMLページ1ページだけ作成
グラフを利用したい(chart.js)
画面ロード時にCSVファイルを読み込み

`2024年6月度売上レポート.md`
の内容を分かりやすく表現したページにしたい。


# 検討外
下記は考慮不要

* テスト
* レスポンシブ
* セキュリティ
* 成功指標
* 性能

Step 2: JIRAチケット自動登録 🎫

プロンプト例:

# 指示
実装計画をもとにJIRAにタスクチケットを作成して
チケットは1枚で記載すること

作成後、作成したチケットURLを提示すること。

# JIRA情報
## ハーゲンダッツJIRA
https://haagen-dazs.atlassian.net/jira/software/projects/FMDV/boards/2/backlog

## Issueタイトル
ハーゲンダッツ売上レポート ランディングページ作成

## issuetype
issuetype: "Task"

## 優先度設定
デフォルトのMediumが自動適用

# 作業フォルダ
`sales_report`

# 計画ファイル
`ランディングページ計画.md`

ハーゲンダッツJIRA
https://haagen-dazs.atlassian.net/jira/software/projects/FMDV/boards/2/backlog

Step 3: ランディングページ実装 💻

プロンプト例:

JIRAのチケットを参考にランディングページを実装して。HTMLとCSSとJavaScriptで作って

# 作業フォルダ
`sales_report`

# JIRA情報
## ハーゲンダッツJIRA
https://haagen-dazs.atlassian.net/jira/software/projects/FMDV/boards/2/backlog

## Issueタイトル
ハーゲンダッツ売上レポート ランディングページ作成

サイトの動作確認

http://localhost:3000

Step 4: Git自動コミット 🚀

プロンプト例:

sales_reportフォルダ
git diff確認、実装した内容を日本語でコミットメッセージ作成
gitにコミットして

ポイント ⭐

💡 生成AIを活用するコツ

  1. 具体的な指示を出す

    • 曖昧な表現は避けて、やりたいことを明確に伝える
  2. 段階的に進める

    • 一度に全部やろうとせず、小さなステップに分けて進む
  3. 計画と実行を分ける 🎯

    • まず何をするか計画を立ててから実装に移る
    • いきなり作業させないことが重要
    • 計画フェーズで全体像を考えさせてから実行フェーズへ
  4. エラーが出たら生成AIに相談

    • エラーメッセージをコピペして解決策を聞く

まとめ

今日学んだこと ✨

  1. 生成AIとの協働で開発効率UP
  2. MCP連携でツール統合
  3. 自動化で単純作業削減

🚀 習得したスキル

  • ✅ VSCode×生成AI×MCPの基本操作
  • ✅ 売上データの分析
  • ✅ MCP連携による業務効率化

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